4月から消費税率が5%から8%に上がることを受け、商店街の小売店では値札などの価格表示の変更に頭を悩ませている。店によって表示方法が異なることから、消費者にとって分かりづらくなるのではとの声も聞かれる。
これまでは、価格に消費税を含んだ総額表示が義務付けられていた。しかし、税率変更を前に成立した特別措置法により、2017年3月までは、消費税を含まない本体価格のみの表示も認められるようになった。そのため、総額表示と本体価格のみの2通りの表示が混在することになる。
南区商店街連合会の鈴木一正会長(弘明寺商店街理事長)の店「スズキフルーツ」は、これまでと同様に総額表示を続けるという。「お客さんにとって分かりやすいから」とその理由を説明するが、「店側はいくら消費税を預かっているか、きちんと頭に入れておかないと税金を納める時に大変なことになる」と注意が必要との認識を示す。
実質”値下げ”
同商店街内の別の物販店は4月以降も現在の値札で対応する。実質的に”値下げ”となるが、店主は「商品の一つ一つに値札が付いており、付け替えるだけで一苦労。この時期は桜見物のお客さんも多く、その時間がない」と話す。現在並んでいる商品が売れれば、随時、新価格に切り替える予定。”値下げ”は数カ月間の措置で、経営に大きな影響はないと強調する。
鈴木会長は「各店ごとに思惑があり、商店街はスーパーのように統一の対応ができない。しばらくは表示が混在するだろう」と消費者が混乱しないかを危惧している。
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