市立横浜商業高等学校(冨地正博校長)に4月から、スポーツや健康に関する学習などを行う専門学科「スポーツマネジメント科」が新設され、39人が学び始めた。同科では通常の商業科目とともに、スポーツ科学やビジネス分野などを学習する。スポーツや健康分野におけるビジネスの振興と発展に貢献する人材の育成を目指す。
同科の設置は2011年に策定された横浜市の「教育振興基本計画」において掲げられた「魅力ある高校教育の推進」を具体化させたもの。専門的にスポーツにおける自己管理方法などを学び、地域での生涯スポーツ振興の担い手として活躍することや、横浜におけるスポーツの活性化に貢献することなどを目的としている。同校に新学科が設置されるのは、03年の「国際学科」以来11年ぶり。
同科は商業に関する学科の一つとして、通常の商業科目の学習と合わせて、体のつくりや心の仕組みなど、スポーツの科学的な知識と理解を実践的な活動を通して深める。また、社会におけるスポーツビジネスの意義や特徴などを考え、その役割を学ぶ。
同科の担任を務める小島孝道教諭は「同様の学科を設けている高校はほかにも多くあるが、商業科の1クラスという位置付けで、商業分野とスポーツマネジメントの両方を学ぶ科は全国的にも珍しい」と話す。
新たに設置された学科には39人が入学。”1期生”となる佐藤彰洋君は「将来は体育教師になりたいという夢があり、それにつながる学科だと思った。自己管理の方法を学びたい」と抱負を語る。小島教諭は「東京五輪の開催が決まるなど、スポーツで社会貢献する人材が必要とされる時代。スポーツ界の現状を知り、自分を管理できる生徒を育てたい」と話す。
ベイスターズとの連携も
同科は英語を活用した国際的活動ができる人材を育てるため、集中した英語研修を実施予定。海外で先進的なスポーツ運営を学習する研修などが検討されている。また、横浜DeNAベイスターズをはじめとするスポーツ関連企業、外部機関などと連携した学習支援なども計画されている。卒業後は、選手をサポートするトレーナーとしての活躍や、スポーツ関連企業などで力を発揮する人材の育成を目指す。
冨地校長は新入生に向け、「強い意欲を持ち、自分たちの力を積極的に伸ばしていってほしい」と期待を込める。
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