NPO法人「よこはま・七つ星」の代表で防災活動などに取り組む 高松 清美さん 平楽在住 70歳
当たり前のことを即行動
○…防災やまちづくり支援活動を行う団体の代表として積極的に発言をしている。8月22日に行われた横浜青年会議所主催の防災に関するイベントでは”防災大喜利”に参加。三遊亭好楽さんの司会に「緊張して舞い上がってしまった」と言うが、自分で自分の身を守ることの大切さを訴えた。
〇…東京出身。銀行に勤めた後に結婚し、娘を出産。35年前、知人がホームステイで日本を訪れた外国人を支援する活動をしていたことがきっかけで、日本語を教えるようになる。いつの間にか、「あの家はいろんなことを教えてくれる」と外国人が訪ねるようになった。「当たり前のことをしただけなんだけれどね」と笑う。これを機に市民活動を始め、「県民活動サポートセンター」の相談員になる。
〇…阪神・淡路大震災で芽生えたボランティア活動の機運を広げようと、1998年、相談員らと「七つ星」を設立した。市民と団体をつなぐ中間組織として出発。東日本大震災以降は神奈川に避難している被災者を支援する活動に尽力する。被災者をスタッフに迎えながら、体験を聞く取り組みも進める。「恐怖感を和らげ、本音を言える場を作りたい」。被災地にも何十回と足を運ぶ。そこで感じたのは、人と人とのつながりの大切さ。「最初から知り合いは誰もいない。まずはあいさつから始めることが必要」と身近な取り組みがまちづくりや防災活動につながると力説する。
〇…旅行が趣味。20代のころはシベリア鉄道に乗ったり、ジャマイカに行ったりした。旅行先でけが人を見て、迷わず駆け寄り、手当てをしたこともある。「思い立ったら即行動」の精神が「当たり前のこと」を支える。その精神を母から受け継いだ娘は5月、路上で倒れている人を発見、人命救助に貢献し、南消防署から表彰された。「今後は健康作りを支援したい」と元気な人を増やし、当たり前のことが当たり前に行われるまちを作っていく。
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