市立中村小学校(中川和幸校長)で11月26日、山形県鶴岡市の米農家8人を招き、同校で収穫した米を食べる授業を行った。
同校は以前、修学旅行で鶴岡市羽黒町を訪れ、現地で農業体験をしていた。旅行先は変わってしまったものの、校内で田植えを行うために、10年以上前から羽黒町の農家を招き、指導を受けるようになった。収穫した米などを使い、毎年餅つきを行っている。
7月上旬にJA庄内たがわ羽黒支所のメンバーが同校を訪れ、5年生に米作りの方法を指導。同校の一角に田んぼを作り、稲を育ててきた。米をスズメに食べられることもあったが、約3kgを収穫。男子児童は「脱穀が難しかった。少しでも手を抜くと、米が育たないことが分かった」と農家の苦労を感じた様子。
餅つきのために、農家が羽黒町からもち米15kgを持参。5年生41人が順番に餅をついた。児童は餅と同校でとれた米を農家と一緒に食べた。石川銀太君は「中村小でとれた米は甘かった。これからは米を大切に食べようと思う」と話した。
農家の五十嵐孝章さんは「子どもたちはとても熱心に米作りをしていた。話を聞くだけではなく、実際に試行錯誤しながら経験したことに意味があるのではないか。私たちが作った米と食べ比べてもらえるのは嬉しい」と話し、体験することの重要性を訴えた。
中川校長は「児童は食べ物の大切さを感じるようになり、給食の食べ残しもほかの学校に比べて少ない」と米作りが「食育」につながっていることを成果として強調した。
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