バリアフリー化が図られる浦舟周辺
２０１４年も残すところあとわずか。昨年の区制70周年を受け、新しい一歩を踏み出す取り組みが各地で目立った今年の南区を振り返る。
庁舎移転準備進む
２０１６年１月に浦舟町に移転する区庁舎の本格的な建設工事が始まったのが１月。現在、工事開始から約１年が経過し、建物の地下部分を支える鉄骨が組まれている。11月には施工業者が小学生らを招いた見学会を初めて実施。建物は15年12月に完成する予定だ。
区庁舎移転に合わせて13年７月から進められていた阪東橋駅、黄金町駅周辺地区のバリアフリー計画は、12月に原案がほぼ固まった。駅から新区庁舎へつながる道に点字ブロックを整備するなどして、歩きやすくしていく。
商店街が集客策
４月、消費税が８％に。増税１カ月後に本紙が小売店を対象に行った調査では、約６割の店舗が「売り上げに影響なし」と答えた。
消費を喚起しようと、区は店舗が商品を持ち寄って販売する「商店街朝市」を４月下旬に初開催。弘明寺商店街は１万円で１万２千円分使える商品券を販売、横浜橋通商店街も「５」の付く日にセールを行うなどした。また、蒔田駅新光商栄会は11月、設立25年目で初の本格的なイベント「ふれあい市」を開いた。
高校生が活躍
市立横浜商業高校に４月、スポーツや健康に関する「スポーツマネジメント科」が新設され、39人が学び始めた。
夏の高校野球県大会では、県立横浜清陵総合高が04年の創部以来初のベスト16に進出。新監督が就任した関東学院や横浜商業も強豪校と互角に戦うなど、区内３校の躍進が目立った。
高校総体（インターハイ）にはこれら３校からレスリング、陸上、ヨット、ボート、少林寺拳法などの種目に出場。加えて、市立横浜総合高の選手はボクシングでベスト４に入る健闘を見せた。
７月、横浜英和女学院が16年４月に青山学院大学の系属校になり、18年４月から男女共学になることが発表された。
地域防災力強化
10月、台風19号の接近に備え、崖崩れの危険性が高い場所を市が指定。区内は15カ所が対象となったが、大きな被害はなかった。
中村地区で９月、３地域防災拠点が同時に訓練を行った。同時実施は区内初の試み。10月には25の自治会・町内会が減災への決意を示す「取組宣言」を行った。11月、南吉田小の拠点訓練では、南区初の津波放送訓練を実施するなど、防災力強化の動きが見られた。
区が力を入れて呼びかけていたごみの減量は、13年度の目標を達成。現在も地域別の削減策を進めている。
12年４月から南区長を務めた山口隆史氏が３月末で退任。４月からそれまで港湾局長だった中島泰雄氏が区長に就任した。
高校野球県大会で活躍した清陵総合高
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