南区の今年度の目標や取り組みを示す区政運営方針が5月20日に公表され、「賑わい」が重点分野の一つに掲げられた。土産品コンテストの開催や区の魅力を紹介するマップ作りなどを通して内外に情報を発信し、観光や商業で区を活性化させることを明確にした。
運営方針は区の取り組みの方向性を示すもので、毎年この時期に公表している。
基本目標は昨年度と同様に「区民との協働で『あったかい』まちをつくる」。目標達成へ向けた施策として「減災」「健康」「賑わい」「こども」の4つを重点分野と位置付け、それぞれの分野で南区が抱える課題に対応していくとした。
昨年度は「地域活性化」としていた分野を「賑わい」に変え、ねらいをより明確にした。
方針の中では、7月の「南まつり」や秋の文化祭、健康まつりに加え、南区の魅力を掲載するマップを来年3月に作成することを明らかにした。さらに、区民から寄せられた情報を基においしい土産品を認定する「おみやげコンテスト」を初めて行う。
商店街活性化を目指し、商店主が商品やサービスについて語る「まちゼミ」を企画するほか、すでに5月に開いた商店街朝市を年度内にあと2回行う。
区は今年3月、京急電鉄と連携して大岡川沿いの桜をPRするイベントを行うなど、民間事業者とのタイアップに力を入れており、今年度も継続していく。
庁舎移転を意識
方針では各課の取り組み目標も示され、「新南区総合庁舎へ円滑に移転できるよう準備し、区民の皆さまへ広報する」(総務課)、「区庁舎移転に伴う地域課題等の解決」(区政推進課)など、庁舎移転を意識したものが目立った。ほかにも、移転を契機に窓口サービスの向上に取り組むとした。
中島泰雄区長は「区役所全体のチーム力を活かし、効率的・効果的な事業執行をしながら、課題解決に取り組む」とコメントした。
運営方針は南区のホームページで見られるほか、印刷したものを区役所4階の区政推進課企画調整係で配布している。
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