阪東橋駅と黄金町駅周辺で進められているバリアフリー化に関連し、横浜市はこのほど、道路部分の事業計画を公表した。黄金町駅と新南区庁舎を結ぶ道路の歩道に視覚障害者誘導用の点字ブロックを設置するほか、歩道の改修などを2019年度までに行い、庁舎移転後のまちづくりの基礎を築いていく。
移転に対応
市は来年2月に南区総合庁舎が移転することや周辺に病院、福祉施設が多いため、阪東橋駅、黄金町駅周辺のバリアフリー化が必要と考えた。13年に協議会を設置し、町内会長や障害者関係団体の代表者などの意見を聞きながら対応策を検討してきた。
今年3月、バリアフリーの基本構想が策定され、駅トイレの改善や信号機の設置、横浜橋通商店街の歩行空間の確保などを行うことと同時に道路関係の改善策が挙げられた。今回の事業計画は、この道路部分の詳細を示したもの。
計画で示された範囲は、黄金町駅と新区庁舎を結ぶ藤棚浦舟通りや大通り公園沿いの阪東橋駅から横浜橋通商店街、商店街から三吉演芸場など13区間、合計2・9Km。
駅から点字ブロック
藤棚浦舟通りの760mの歩道では、現在は交差点周辺にしか設置されていない視覚障害者誘導用ブロックを黄金町駅から始まる通りの市大病院側に489mにわたって敷き、ブロックがなかった交差点15カ所にも新設する。さらに、傾斜を平坦にするなど、9カ所の歩道を改修する。
協議会が基本構想を作るために行った点検作業でも障害者団体の代表者らから誘導用ブロックの設置を求める声が多く出ていた。市は条例の中で区役所と最寄駅の間にブロックを設置することを定めている。
すべての計画は19年度までを目標に行うとされている。工事はこれから始まるが、一部の事業は今年度中に完了する。南土木事務所は「工事計画の精度をこれから上げていく」とコメントしている。
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