母乳育児支援コラム 23 抱いて、見つめて、話しかけて 保健師 朝倉 きみ子〈産後うつと母乳育児〉
先日、A新聞に母乳育児のことが掲載されていました。母乳で育てられなかった人や母乳で育てたかったが、出なかった人が周りの些細な言葉で傷つき、悩んだという事例です。
「魔の3カ月」と言いますが、母子のリズムが合わないとなぜ泣いているのか分からなくて困ることが多いです。この期間、お母さんは必死で育児をします。
マタニティブルーによくある自覚症状は「涙」「頭痛」「不眠」そして…。普段(妊娠、出産前)なら気にならない程度のことでも、産後はイライラしたり悲しくなったり、憂鬱になります。また、疲労感、不安感、食欲不振などもあります。そして、母乳育児に関して心配しすぎる(おっぱいが出ない、出ていない気がする)、子どもがかわいく思えなくなる――などがよくある悩みです。
産後には前記のうつ状態がほとんどの人に多かれ少なかれ見られます。周りの気遣いも大切ですが、妊娠・出産をする人はこのことをしっかりと肝に銘じることが大切かと思います。
感じたら外出を
「産後うつ」はあくまでも一過性のものです。産後数カ月もすれば自然になくなってしまいます。「あっ、これはもしかしたら産後うつかしら」と思って、自覚を持ってください。「うつかしら(心が風邪をひきそう、風邪気味―と同じ状態)」と感じたら赤ちゃんと一緒に外へ出ましょう。気持ちも晴れて育児が楽しくなります。そうして心が軽くなるとおっぱいも少しずつ出始めるでしょう。
毎年8月1日から8月7日は世界母乳育児週間です。有志のお母さんたちと一緒に行う母乳育児支援イベント「ハピネスシエアinよこはま」を今年は金沢区で開きます。子育てが「孤育て」にならないよう、みんなでつながりませんか。
■8月6日(木)午後1時〜3時 金沢区洲崎町2の6アイワパークサイドビル3階
先着30組、参加費無料
〈申込先〉メール happiness.share.yokohama.@gmail.com 【電話】090・4208・4805
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