花之木町の南区総合庁舎内にあり、1974年開館の南公会堂が区庁舎移転に伴い、12月28日で閉館する。最終日には南区内の中学、高校6校の吹奏楽部によるコンサートが行われ、41年間の歴史の最後を開館当時を知らない平成生まれの子どもたちが飾る。
南公会堂は1974年3月に開館。鉄筋コンクリート造りの2階建て。570人収容の講堂のほか、和室と3つの会議室がある。
春の桜まつりのカラオケ大会や秋の南区文化祭など、主要行事の会場になったほか、市民団体や学校によるコンサートや踊りの発表会にも使われてきた。
現在は指定管理者制度により、全国で施設管理業務を行う株式会社シグマコミュニケーションズが管理・運営している。
公会堂によると、1年間の講堂の稼働率は約7割、会議室はほぼ毎日利用されている。閉館が近付き、近隣住民の見学が増えているという。
区庁舎移転に伴い、公会堂も浦舟町の新庁舎内に移転する。公会堂は最後の開館日となる12月28日に「さよならコンサート」を企画した。出演するのは、蒔田、平楽、藤の木、六ツ川、南の各中学校と横浜商業高校の吹奏楽部。公会堂の目の前にある蒔田中は毎年3月に演奏会を行っており、最後の舞台を飾る。
公会堂の奥村照幸館長は、「地域密着型の施設として、常に区民と歩んできた。平成生まれの21世紀の若者が公会堂の最後に華を添えてほしい」と語る。
開演は午後1時。入場無料。問い合わせは公会堂【電話】045・743・8187。
新施設、4月開館
新公会堂の開館は4月の予定。これまで1月から3月に使用していた団体は会場の変更を余儀なくされており、港南公会堂など、他区の施設を使う場合もある。ある舞踊団体の代表者は「公会堂に慣れ親しんでいたのでなくなるのは寂しいが、新しい場所も楽しみ」と話す。
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