記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 2月11日0:00更新
「移転地は浦舟」――。文字通り耳を疑った2009年12月。それまで、大岡高跡地への移転を検討していた中での方針転換。10年元旦号の本紙トップ記事は「区庁舎移転先に”浦舟案”急浮上」。ほかの報道機関に先駆けてこの動きをお伝えできたことは、その後の仕事の自信につながった。
2月5日、花之木町の庁舎での区役所業務最終日。井土ヶ谷橋から名残惜しそうに大岡川を見つめる区職員の姿が印象的だった。
記者にとっても区庁舎は約9年間、試行錯誤を重ねた思い出の場所。9年前はよく訪れる4階まで階段を1段飛ばしで上がっていたが、今それをすると激しく息切れするように…。
桜が植えられた新区庁舎の屋上庭園を見た人は「春はここでお弁当を食べたい」と言った。これまでの区庁舎では考えられない発想だ。開庁前の見学会では、広々としたフロアに子どものはしゃぐ声がこだました。区民に笑顔と喜びを与えるような区庁舎になってほしいと心から願う。
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