井土ヶ谷上町第一町内会(佐々木哲夫会長)が所有する町内会館=井土ヶ谷上町35の23=が横浜市の歴史的建造物に登録されたことを記念した展示会が2月14日に行われた。
会館は戦前から「見番(けんばん)」と呼ばれる芸妓たちの事務所兼稽古場だった建物で、現在も外観に華やかな雰囲気が残る。見番として使われた建物が市内で現存する例は珍しく、希少性が高いことなどから昨年秋に登録された。
登録を記念し、会館を魅力ある地域資源として認識してもらおうと、町内会が展示会を企画。住民から提供された昭和30年代などの会館や町内の様子が分かる写真を展示した。
町内は細い路地が多く、災害時の危険性が高いとして、防災を意識したまちづくりが進められている。展示会では、まちづくりの専門家が町内の起伏を表した模型に地図を映し出し、地震による火災がどのように広がるかなどを説明した。自分の家にも危険が多いことを知った男子小学生は「早く避難しないと、逃げ場がなくなってしまう」と感想を話した。
佐々木会長は「この会館は井土ヶ谷にとっての宝。ランドマークにできるよう、外観をきれいにして、昔の風情を取り戻すことも考えている」と話し、会館を活用したまちづくりを進めたいとした。
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