市立蒔田中学校(木村悦雄校長)吹奏楽部が9月17日に県民ホール=中区=で行われた「東関東吹奏楽コンクール」で金賞を受賞し、「東日本大会」への切符を手にした。同大会進出は南区の中学校史上2校目の快挙。同部は10月に都内で行われる夢舞台に初出場する。
中学吹奏楽は50人以内で演奏する「A部門」と30人以内の「B部門」がある。同部は8月に行われた県コンクールのB部門で2年連続となる金賞を獲得。金賞の中で最上位の「朝日賞」を受賞し、神奈川ナンバーワンの評価で東関東コンクール出場を決めた。
東関東コンクールB部門には神奈川、千葉、栃木、茨城の県予選で上位に入った35校がエントリー。同部はニューヨーク・マンハッタンの日常を描写した明るい雰囲気が特徴の「メトロプレックス」を演奏。リズムの合った高い協調性と強弱を付けた躍動感ある演奏を披露した。
部長の古谷真子さん(3年)は、「緊張したが楽しく演奏できた。1、2年生が成長してくれた。OBやOGの支えがあってここまで来られた」と振り返った。同部は11校が選出された金賞を昨年に続き受賞。上位6校に与えられる「東日本大会」への初出場を決めた。
南区の中学校で東日本大会に出場したのは2002年の永田中学校以来14年ぶり2校目。顧問の斉藤純教諭は、「全力を出し切れた。期待に応えられて良かった」と生徒を称え「演奏前半が不安定だった。東日本へ向けて立て直したい」と10月9日から都内で行われる大舞台を見据えた。
花開いた”全力疾奏”
今年度、毎年部員で決めている部活動のテーマに”全力疾奏”を掲げた。個性が強いという部員が良い演奏を追求するために意見をぶつけ合い、互いを認めて一致団結しようという姿勢を表したものだ。大会前「聞いてくれる人と自分たちの両方が泣ける演奏がしたい」と話していた古谷さんは、「結果発表の時は心臓がバクバクした。東日本でも金賞を目指す」と語った。
今大会では蒔田、太田、堀ノ内睦町の各連合と井土ヶ谷の一部町内会などから同校に寄付支援もあった。生徒を会場で見守った木村校長は、「地域の方に励ましていただき、感謝している」と話した。
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