蒔田中学校教員で東日本大会出場を決めた吹奏楽部の顧問を務める 斉藤 純さん 花之木町勤務 44歳
一生懸命を育てたい
○…指導にあたる吹奏楽部が9月17日に行われた東関東大会で2年連続となる金賞を受賞。「東日本大会」への出場権を初めて獲得した。「金賞をいただけただけで十分だった。ほっとした」と胸をなでおろす。大会前日、最終練習で演奏曲の前半に微妙な”ずれ”を感じ、曲の速さを調整した。「完璧というのはなかなかないが、良い演奏をしてくれた」と直前変更に対応した生徒を称える。
〇…南区出身で日枝小学校で金管バンドを経験。共進中では吹奏楽部に入った。クラリネットを担当した中学3年のころは激戦区・横浜を勝ち抜き、県大会に出場したこともある。「アンサンブルやオーケストラなど、色々な曲を聞くようになって楽器が好きになった」と振り返る。会社勤めを経て、30代で美容専門学校の理科講師に。生徒の相談事には時間をかけて寄り添いながら聞くことを心掛けた。「成功体験があると人は頑張れる。一生懸命な気持ちを育ててあげたい」。当時の経験は現在も忘れないようにしている。
〇…市の教員になり、同校で顧問を務めて5年目。生徒には練習する理由や意味について問いかけ、目標を見失わないことを伝えている。「楽器は下手でもいい。みんなが同じ方向を見て進むことが大切」と信念を語る。市・県大会金賞の常連となり、地域から演奏依頼を受けることが増えた。「聞きたいと言ってくれる人が多くいる。できる限り応えたい」と10月のイベント出演は東日本大会を含めて計8回。地域への感謝の気持ちを忘れない。
〇…専門は理科で現在は1年生の担任。プライベートな時間はあまりないが「音楽のインスピレーションが思い浮かぶ」と休日は美術館で絵画を鑑賞。「音」はずっと頭から離れない。10月9日に迫った東日本大会は、生徒と一緒に積み上げた”一生懸命”を表現する集大成の舞台。「全力で良い演奏を。金賞を狙いたい」。夢舞台を楽しむ。
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