県は9月21日、土地の価格の目安となる基準地価価格を発表し、南区内の平均変動率は住宅地で1・5%、商業地で2・9%上昇したことが分かった。平均上昇率は市内18区中、住宅地は5番目、商業地は4番目に高く、いずれも市平均を上回った。都心部への交通利便性の高さなどが要因と見られる。
基準地価は土地1平方メートルあたりの取引価格を不動産鑑定士の評価などを踏まえて客観的に示すもの。県は今年7月1日時点での基準地価を公表した。
南区内では住宅地11地点、商業地8地点の計19地点で調査が行われた。住宅地11地点のうち、昨年と比較できる10地点の中で5地点が上昇、1地点が下落、4地点が横ばいだった。
井土ヶ谷上町の地点は上昇率が3・5%で、前年と比較可能な市内210地点で8番目に高い伸び率だった。大岡の地点でも、市内11番目の上昇率を記録。区内の平均上昇率1・5%は市内18区で5番目に高く、市平均0・9%を上回った。
上昇理由について区内のある不動産業者は「南区は整備が進んで住みやすい。都心に近いことも影響しているのでは」と分析した。
商業地は昨年と比較可能な8地点すべてで上昇し、全体の平均上昇率は2・9%。市内4番目に高く、市平均2・5%を上回った。
駅周辺に人が集中
区内の基準地価は震災の影響を受けた2011年、12年に下落。13年から上昇に転じ、15年は住宅地の平均上昇率で県内1位(2・4%)を記録した。都心への交通アクセスの良さ、他地区と比べた『値ごろ感』から、弘明寺・井土ヶ谷駅周辺に人が集まっている。
地価が下落、横ばいだった5地点は駅から遠く、山や細い道が多い場所に集中。永田山王台、永田北の地点は3年連続で横ばいとなるなど、二極化している。
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