2016年もあと10日。今年は南区にとって区庁舎移転という歴史的な節目の年となった。移転に伴い、区内ではさまざまな変化が起こった。ほかにも、スポーツや部活動などで子どもの活躍が目立ち、明るい話題が多かった今年の南区の出来事を振り返る。
物事の中心、区東部へ
南区総合庁舎が区中心部の花之木町から東部の浦舟町に移転し、2月8日から業務を開始。これまで別の場所にあった土木事務所も加わり、文字通りの総合庁舎となった。区庁舎では初めて免震構造が採用されるなど、災害に強い庁舎となった。南公会堂は4月23日にオープン。最新の音響、照明機材が導入され、音楽関係のイベントが多く開かれている。現在、公会堂愛称の区民投票が行われており、来年3月に決定する。
区民の要望を受け、庁舎移転に合わせて試験運行が始まった区西部から庁舎へ直行するシャトルバスは、運行継続に必要な利用人数に届かず、来年2月での廃止が11月に決まった。
43年間使われた旧区庁舎は、夏から解体工事が行われている。跡地活用に関し、市は医療や子育て機能を持つ建物とすることを条件に民間へ売却する方針を11月末に示した。
にぎわい作りも
旧区庁舎周辺で行われていた春の風物詩、桜まつりは、蒔田公園に会場が変更され、約8千人が集まった。
区による商店街活性化策として2月から3月に商店主らが講師となってプロならではのコツなどを伝授する「まちゼミ」が区内33店舗で行われた。9月から10月に第2回が開かれ、参加店舗が51店に拡大。来年以降も続く方針だ。
子どもらが活躍
10月、蒔田中学校吹奏楽部が区内の学校としては14年ぶりに東日本大会に進み、金賞を獲得。その後、地域行事への出演依頼が相次いでいる。
中学生の硬式野球チーム「横浜南ボーイズ」が8月の全国大会で準優勝。同チームは来春の全国大会行きも決めている。宿町に本部がある少年サッカーチーム「バディーサッカークラブ」は8月の関東大会で初優勝を果たした。宮元町在住の小嶋みなとさん(24)が10月にあった「三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」で盛田めぐみさんとのペアで初優勝した。
命救う支援の輪
心臓の難病を抱え、移植手術が必要な井土ケ谷上町の会社員・森川孝樹さんの長女・陽茉莉(ひまり)ちゃん(1歳11カ月)を救おうと、有志が6月から募金活動を始め、支援の輪が区内に広がった。手術に必要な約3億円が集まり、11月に渡米して手術を受けた。術後に脳出血を起こすなどしたが、少しずつ回復している。
11月、永田東で小学4年生が自動車にはねられ死亡。交通事故死者は7人(12月14日時点)で昨年の2人を大きく上回っている。警察や交通関係団体はキャンペーンを行うなどして、交通安全を訴えている。
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