市立太田小学校ＰＴＡ会長で南区ＰＴＡ連絡協議会の会長を務める 赤間 智之さん 庚台在住 38歳
人との出会いを喜びに
○…話題のメンタリスト・ＤａｉＧｏさんを講師に招いた講演会を開催した同協議会の会長を務める。南区内25の市立小中学校ＰＴＡ会長が集まる協議会において、30代の若さで抜擢された重責には「順番が回ってきただけ」と恥ずかしそうに謙遜。参加申し込みが殺到したという研修会は、「男女で働く時代になり、子どもと関わることが少ない親もいる。『子育て』とどう向き合うのかを考えていけたら」と思いを語る。
〇…福島県で生まれ育つ。子どもの頃はあまり人と積極的に関わろうとせず「インドアだった」と笑う。６年前、東日本大震災で同県を襲う津波の映像などを見て「これは現実なのか」と衝撃を受けた。当時暮らしたまちでも物資が途絶えるなどしたが、近所の人々に助けられ、人が支え合う姿を見て「つながりを実感した」という。現在暮らす庚台では、町内会の防災班に所属。「周りにどんな人がいるのか知っておくことが大切」と真剣な表情で話し、福島での経験を伝えていきたいという。
○…２０１４年から太田小のＰＴＡ会長に就任。定期的に行う協議会や会長会で保護者、学校長らと情報交換し、児童生徒の学校生活や教育について考える。「先生方から『南区のＰＴＡは雰囲気が良い』と言われる」と微笑み、個性が強く、活発な意見が飛び交う協議会のチームワークには自信がある。「学校全体の話を直に聞くことができる。児童や地域の方から声を掛けられる機会も増えた」と敬遠されがちなＰＴＡ活動をプラスに捉え、新たに生まれた人との出会いを喜ぶ。
〇…妻と長女、長男と暮らす。自宅では「手を使って何かを表現するのが得意」とデフォルメキャラを描き、子どもの頃から好きなプラモデル作りを息子と楽しむことも。ＰＴＡ活動は「保護者、教員との連携をさらに強め、先生方の悩みが聞けるような関係作りができたら」。温かいＰＴＡの輪が地域の絆を育む。
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