真金町1丁目の「真金町交番」と浦舟町4丁目の「浦舟町交番」が統廃合され、3月3日、浦舟町2丁目の区庁舎横に新しい「浦舟町交番」が開設した。統廃合は交番機能の強化、旧交番の建物老朽化などが理由。新交番には南区内の交番で最も多い4人の警察官を配置。南警察署は、交番が廃止となった地域周辺の巡回強化や警察官が交番にいない「空き交番」の解消などを進める方針を示している。
新しい浦舟町交番は南区総合庁舎の南消防署の横に開設した。南区内の交番の統廃合は清水ヶ丘交番が廃止となり、南太田交番と統合された2011年以来で、南区内の交番は1つ減少して15カ所となった。
今回廃止された真金町交番と旧浦舟町交番との距離は約300m。比較的近い場所にあったことなどから、南署は交番の「機能強化」を統廃合の主な理由とする。
2つの交番には2人の警察官が常駐していたが、統合により、新しい交番には常時4人を配置。計12人が交代で勤務にあたる。常駐が2人の場合、1人がパトロールなどで交番を離れた時に事件・事故などが発生すると、もう1人がその対応にあたって交番に警察官が不在になってしまうことがあった。統合により、こうした「空き交番」の解消を進めたいとしている。
廃止周辺警ら強化
真金町交番の建物は横浜橋通商店街内に1964年に、市大センター病院近くの旧浦舟町交番は66年に建てられた。県内の交番で3番目、6番目に古く、老朽化も進んでいた。地域を支えた交番が廃止となり、同商店街のある店主は「交番の前に警官が立っていてくれるだけで安心感があったので、交番がなくなると心配」と不安を口にする。
南署では、統廃合前に地域住民を対象にした説明会を実施。警察官が制服で巡回する警らの回数を増やすなどし、今回、交番が廃止となった地域周辺の安全確保の取り組みを強化する方針を示す。寿東部連合町内会の武田勝会長は「区庁舎移転以降、交通量が増えたが、横断歩道がない場所を渡る人も増えたので、新交番開所によってそれが減ってほしい」と期待する。
3月8日には区役所で開所式が行われ、南署の大森一延署長、新交番で勤務する警察官などが出席。安全・安心な地域を維持する決意を述べた。
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