北永田地区社会福祉協議会(春山光則会長)が同地区にある葬儀社「あんざいセレモマイホール」の協力を得て、地域住民らが利用できるふれあいサロンを4月から開設した。地区社協では同社の施設を活用し、高齢者や子育て世代らが楽しめる取り組みを計画。住民が集う地域拠点として利用していく。
地区社協は福祉活動の支援や住民の健康増進を目指した活動を通し、子どもから高齢者までが住み良いまちの実現を図る。各地区にある町内会館などを活動拠点に、関係者が集まって企画運営することが多いが、同地区社協にはこれまで、多くの住民が一堂に会して福祉活動の企画を考えたり、取り組みを実行するための拠点がなかった。
昨年12月、永田北1丁目の葬儀社「あんざいセレモマイホール」統括責任者の安西隆さんが活動拠点がないことを聞き、葬儀の利用が少ない「友引」の日に館内を開放できることを伝えた。春山会長らが地域福祉の拠点となるサロンとしての利用を打診。安西さんが快諾した。
館内にある22畳の和室と約40人が利用できる会議室を平日の「友引」の午前10時から午後2時まで無料開放する。利用は同地区社協の活動が主だが、地域福祉に関する活動を行う団体などの利用も受け付け、写真や動画を映すモニターなど、同社の備品も希望により貸し出す。
地区社協では5月に板金技能職人を招いた住民参加型の講座を計画。6月は子育て世代の親と子どもらを対象にしたプール遊びのイベントが同社の駐車場で行われる予定。
創業20年以上の歴史を持ち、地元への恩返しと地域からの信頼を高めたいという安西さんは「声を掛けていただき嬉しかった。幅広い世代が交流できる場所になれば」と期待する。春山会長は「(安西さんの)協力がありがたい。みんなが交流を深める拠点として、これからが地区社協の再スタート」と話した。
利用などに関する問い合わせは同地区社協事務局【電話】045・741・2753。
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