南区はこのほど、外国人の親子向けに英語と中国語で子育て情報や外出先の情報などを紹介したガイドマップを作成した。ガイドでは、地域子育て支援拠点や子育てサロン、地域ケアプラザなど、親子が一緒に遊べる施設や子育て相談ができる場所などを紹介。5月上旬から区役所や各施設で希望者に配布する。区は外国人の親子がガイドを通じて施設などの存在を知り、地域とつながるきっかけにしてもらいたいという。
区はこれまで、子どもの成長過程における健康情報などを記した市発行の案内紙『すこやかに』を英語と中国語に翻訳するなどし、外国人が子育てしやすいまちづくりを目指してきた。
現在、南区には約9千人の外国人が暮らしており、中区、鶴見区に次いで市内3番目に多い。中区に近い南吉田小学校=高根町=では、外国にルーツを持つ児童が全校の半数を超えるなど、南区全体の人口に占める外国人の割合は大きくなっている。
英語・中国語に対応
こうした南区の現状を踏まえ、言葉や文化の違いで不安を感じながら子育てをしている外国人親子らを支援しようと、英語版と中国語版の「子育てガイド」を作成した。区によると、親子で楽しめる場所や子育て相談などができる施設などを外国語で紹介したガイドは市内18区で初。
サイズはA4判8ページで折りたたみ式。親子で遊べるつどいの広場「さくらザウルス」など、46施設・団体の住所や電話番号などの基本情報のほか、子どもに関わる区役所の窓口、医療情報などを載せた。
また、「子育ての悩みが相談できる」「利用時に費用がかかる」などの施設情報や機能を、アルファベット「Q」のイラスト文字や「¥」マークの記号で外国人にも分かりやすく表現。外国人の生活を支援する浦舟町の「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」には、外国語での相談に対応できることを表す地球のイラストを掲載した。
ガイド中央には南区の主要道路や駅などが記載されたイラスト地図「南区おでかけマップ」を配置。各施設の活動場所を記載した。
5月から配布
南区こども家庭支援課の担当者は「言葉が通じなくても親子が遊べる場所があることを知ってほしい。ガイドを使って保護者同士の交流や地域とのつながりが生まれれば」と話す。
英語版、中国語版で各1千部を用意。5月上旬から母子手帳の取得などで区役所を訪れる外国人に配布するほか、子育て拠点などに順次配布する。また、韓国語やスペイン語など、その他の言語でのガイドも需要があれば作成したいという。
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