南区保健活動推進員会の会長として区民の健康づくりに取り組む 中村 雅一さん 別所中里台在住 73歳
健康づくりへ歩み続ける
○…地域の健康づくりを担うリーダーのまとめ役として4月、会長に選ばれた。自身が代表の別所地区で取り組むポールを手に歩く「ノルディックウォーキング」の普及などに意欲を見せる。「推進員は自分自身の健康を保ちながら、地域に健康づくり活動を広げてほしい」と力強く語る。
○…大手電機メーカーを定年退職後は趣味のゴルフに没頭していたが、4年前、なり手を探していた自治会長から保健活動推進員への就任を勧められた。「何をしているか分からなかったけど」引き受けた。地域の寺院を巡るウォーキングや健康チェックなどの活動を知るが「PRが足りない」と実感。2015年に推進員の別所地区会長になると、他地域の活動で知ったノルディックウォーキングを取り入れようとした。必要なポールを老人クラブが持っていることを知り、協力を依頼。活動の裾野が広がり、毎月の人気企画になった。「誰でも無理せず、楽しくおしゃべりしながら歩ける」と力説する。
○…会社員時代は大手電気メーカーの営業職として自動車部品を売り込んだ。「仕事柄、一度会った人の名前は覚えている。いかに相手の懐に飛び込むかを学んだ」。持ち前の”営業力”で、それまで無縁だった地域活動を自分が楽しめるものにした。「いろいろな活動に参加し、雰囲気や利点を感じてほしい」と”地域デビュー”を勧める。
○…自身の健康維持は妻との早朝ウォーキング。1万歩は歩くという。カメラが趣味。行事で撮影した写真をつなぎ、BGMやコメントを入れて披露するのが楽しみ。年に1度は行く海外旅行はツアーを使わず、自力で計画。「夫婦2人で歩き回る珍道中」と笑う。「行きたいところはいっぱいある」と5月も欧州3カ国を旅する予定。ひょんなことから始まった地域活動により「今までと違った人生を体験している」と話し、今後も健康づくりの推進へその歩みは止まらない。
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