本紙では南区の青井恒夫区長にインタビューを行い、昨年の振り返りと今年の重点事業などについて話を聞いた。昨年4月に就任した青井区長は、昨年の事業が順調だったとした上で、今年は災害時の要援護者支援や地震対策などに重点を置く方針を示した。 (聞き手/本紙編集長 門馬康二)
――昨年の事業を振り返っての評価はいかがですか。
青井区長―予定した事業は概ねできたと思っています。
――特に印象に残る事業はどのようなものですか。
区長―高齢者が多いという区の特徴に合わせて行っている災害時の要援護者支援事業は、改めて大事だと感じました。要援護者の名簿作りは半数近い町内会で動き始めているので、今年はもっと増やしたいです。
――昨年は堀ノ内や大岡でがけ崩れが発生しました。
区長―まず、南区にはがけが多いということを知っていただかなくてはいけません。ハザードマップの配布などを通し、そのことを周知していきたいです。
――区役所職員の意識や窓口サービスについてどのように感じていますか。
区長―区長就任以降、職員には「明るくやりなさい」と言ってきました。窓口では市民を「お客様」として接しています。庁内公募で集まったメンバーでCS(顧客満足)、ES(従業員満足)のプロジェクトチームを結成しました。窓口を聞かれた際にすぐに説明できるよう、名札の下に窓口案内表を付けるアイデアもそこから出たものです。
地震対策で補助
――今年、重点的に取り組んでいく事業を教えてください。
区長―災害時の要援護者支援事業は引き続き力を入れていきます。地震の際、住宅の倒壊から命を守るための対策として、すでに募集を始めている「耐震シェルター」や「防災ベッド」の購入・設置費用の一部補助は積極的に進めていきたいです。ほかにも、家具の転倒防止など、あまり費用をかけなくても効果が出るものを行いたいです。
――市全体の課題でもある待機児童対策について、どのように取り組みますか。
区長―市が認定し、運営費を助成している「横浜保育室」を増やせるように不動産業界団体と連携し、物件情報の提供を検討していきたいと考えています。
庁舎移転で意見募集
――場所が浦舟町に決まった区庁舎移転について、何か進展はありますか。
区長―今年はどういった区役所にするかを考えるために区民アンケートを行い、意見をいただく予定です。
――最後に南区民へのメッセージをお願いします。
区長―南区の方は互助の精神を持って地域力を発揮し、とても温かいと実感しています。今年も「南の風はあったかい」のキャッチフレーズのように、温かい人間関係を築けるような取り組みを職員一丸となって進めていきますので、よろしくお願いします。
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