3月6日に行われる睦コミュニティハウス10周年行事の実行委員長 大竹 多喜男さん 堀ノ内町在住 69歳
地域に広がる手作りの温かさ
○…地域住民が利用する施設が節目の年を迎えた。「利用者の声が少しずつ運営に反映されている」と住民代表として開設前から携わってきた立場で振り返る。施設のそばにはケアプラザも整備され、「地域の中に集まれる場所があるのはありがたいこと」という。今回のイベントでは、施設利用者らが踊りやお囃子を披露。「楽しい時間を過ごしてもらえたら」と話し、自らもマジックショーを行う予定で、舞台を表と裏の両面から支えていく。
○…40年以上前から堀ノ内に住み、消防団を皮切りに、青少年指導員、蒔田小、蒔田中のPTA会長などを務め、20年前から堀ノ内山ノ手町内会長に。地域活動を続けられる秘訣は「妻の協力一本」と満面の笑み。特に印象深いのはPTA時代。「いろんな地域や学校で多くの人に会って、世間が広くなった」とその時の経験が人間としての引き出しを増やしてくれた。各町内会が頭を悩ませる役員選びでは、輪番制を採用。「自分たちのまちは自分たちで守る」の考えに基づき、工夫しながら活動を続ける。
○…群馬県で生まれ、中学卒業後に集団就職で睦町のシャツ専門店へ。「シャツが自分で作れるとは考えてもみなかった」。右も左も分からない業界で修業を重ね、約30年前に独立し、伊勢佐木長者町駅そばに「横浜シャツ」を設立。当時は多かったシャツ専門店も今では数えるほど。客の好みを聞き取り、手作りで丁寧に一着ずつ作られる品物には「一度着てもらえればその良さが分かる」と自信を見せる。中には「ここのワイシャツならば、量販店のスーツでも格好良く見える」という利用客も。
○…家の庭でトマト、キュウリなどを栽培。「狭い庭だけれど、工夫して広くしている」と苦笑い。「健康で仕事ができるのは地域のおかげ」と地域活動は自分を大きくしてくれたまちへの恩返しでもある。これからもシャツと同様に、自らの手でまちを作っていく。
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