10日に投開票が行われた市議選南区選挙区(定数5)は、自民党・渋谷健氏、公明党・仁田昌寿氏の現職2氏が上位を占めた。共産党の元職・荒木由美子氏が返り咲き、自民党・遊佐大輔氏、みんなの党・木下義裕氏が初当選を決めた。民主党の現職・高梨晃嘉氏は9票差で議席を失い、無所属で民主党推薦の横手晃氏とともに民主党系候補が共倒れとなった。県議選(定数2)は自民党・三橋政雄氏、民主党・岸部都氏の2人が初当選を決めた。
トップの渋谷氏は初当選の前回を2500票以上も上回った。「震災の不安がある中、選挙戦は手探りだった」と振り返り、「国難だからこそ、力と知恵を出し合い、横浜の成長戦略を築きたい」と抱負を語った。
仁田氏は選挙戦序盤は防災服で活動。「災害に強い、低炭素社会の環境未来都市をつくるという私の訴えが共感を得られたのでは」と話していた。
丸山峰生氏の後継となった遊佐氏は渋谷氏と同じく菅義偉元総務相の秘書出身。「地元に根付いている菅さんが持つチームとしての力が発揮された。多くの人に会って、その声を市会に届けたい」と話した。
返り咲きを決めた荒木氏は「この4年間で地に足が付いた活動ができた。経済対策、防災対策など、議会の中で大いに議論したい」と意欲を見せていた。
初参戦のみんなの党の木下氏は「党の一丁目一番地である行政改革を仲間と一緒に進めたい」と党躍進の勢いを政策実行に結び付けていく考えを示した。
今回の市議選中最少のわずか9票差で落選した高梨氏は「政権交代後の政策変更など、中央の説明が足りず、地方でも民主党に対する批判は多かった」と強い逆風が敗因だとした。民主党推薦の横手氏も「党に対する不信感は大きかった」と振り返った。
市議選の南区投票率は前回を2・33ポイント下回る45・15%。全市の46・73%より1・58ポイント低く、18区中13番目だった。
県議選は自・民
県議選は自民、民主のベテラン現職が引退し、その後継がともに初当選した。
三橋氏は新堀典彦氏の後継。「震災対策、経済対策と県の課題は山積しているので、早急に取り組みたい」と決意を新たにしていた。
岸部氏は安斉義昭氏の後継。「台風の中を突き進むような戦いだった」と振り返り「子育てや介護など、足元の問題を重視したい」と語っていた。
また、知事選では南区でも黒岩祐治氏が約6割の票を獲得し、強さを見せた。
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