浦舟町の市大浦舟校舎跡地への移転が予定されている南区総合庁舎に関する市民アンケートの結果がこのほど、南区役所から公表された。この中で回答者の7割以上が公共交通のアクセスの良さを新庁舎に求めていることが分かった。現状では庁舎予定地前を通るバス路線はなく、今後、バスルート確保が課題となる。
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このアンケートは2月に行われたもので、新庁舎に必要な施設などについて聞いた。区役所窓口や各地区センターなどで受け付けられ、1か月で482件の回答があった。
「新庁舎がどのようになると良いと思うか」に対しては「窓口が分かりやすい」が74%で最も多く、少差で「公共交通のアクセスが良い」が続き、「どのような方でも利用しやすい」までが半数を超えた。
公共交通のアクセスの良さを求める声が多かった一方、車での利用しやすさに期待する声は1割程度にとどまった。ほかにも、環境への配慮やスペースにゆとりがあることについては、重視されていないことも分かった。
意見を自由に記載する部分には、別所方面からのバス直行便を求める声が多く見られた。ほかにも各地区から庁舎へ向かう巡回バスに期待する意見も出ていた。バス路線に関する要望は昨年、区が各地区で行った移転説明会の中でも多く出ており、今回のアンケートで改めて交通アクセスの重要性が浮き彫りになった。
浦舟町への路線なく
浦舟町2丁目の庁舎予定地は地下鉄阪東橋駅から約400mの場所。現在、横浜市営バス、神奈中バスともに、別所や蒔田方面からは、阪東橋駅前に停まる路線はあるものの、最も近い浦舟町を通る路線はない。現在の区役所へは、市営バス79系統の一部が区役所前を通っており、平日では六ツ川や永田から10本程度が運行している。
アンケートを行った南区役所区政推進課では「バス事業者に路線の変更、新設の要望を伝えているが、具体的な返答は、移転時期が決まってからになるだろう」という。
移転時期は依然未定
市は今年度、南区の庁舎移転整備事業に2534万円の予算を計上しており、民間資金や技術を活用したPFIを含む事業手法の検討調査を行う。区では「浦舟への移転時期は未定」としている。
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