南区の今年度の取り組みや目標を示す区政運営方針が6月7日に公表された。この中では、災害時の要援護者名簿作りをさらに進めることや保育を担う人材育成で待機児童解消を目指す方針が示された。区は今後、下町情緒あふれた人間関係を活かし、「あったかいまちづくり」を目指す。
同方針では「区民との協働で『あったかい』まちをつくる」ことを基本目標としている。目標達成のために【1】安全で安心して暮らせる【2】誰もがいきいき暮らせる【3】快適な生活環境を創出する【4】信頼される区役所づくり―をまちづくりの施策として定めた。
安全、安心のまちづくりのために、方針の最初に地域防災力の強化が挙げられた。南区は昨年9月時点で75歳以上の人口比率が10・7%と市内で最も高く、単身高齢者も市内一。災害時の要援護者名簿作りは3年前からモデル事業を行い、昨年度は区内全域に呼びかけた。今年3月末時点で名簿作りを進めている町内会は全体の72%の150町内会。今年度は、町内会に要援護者支援の体制作りを提案するなど、区役所と地域が協働で取り組むことを掲げている。
昨年12月から始めた耐震シェルターや防災ベッドの購入費用の一部補助も引き続き実施する。
保育情報を提供
市全体で取り組む待機児童対策では、保護者への保育サービスの情報提供や未就労の看護職に対する研修で家庭的保育(保育ママ)への就労を支援する策が打ち出された。
南区の今年4月1日時点の待機児童は82人。この1年で2か所の保育所が新設され、148人の定員が増えたこともあり、前年より13人減少している。
南区役所では「防災の取り組みを推進し、今まで以上に安心して暮らせる南区を目指したい」と話す。方針は区役所ホームページでも公表中。詳細は同課【電話】045・743・8127へ。
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