南区PTA連絡協議会の会長 社本 紀さん 南太田在住 61歳
ギブ&テイクで地域の懸け橋に
○…南区内25校のPTA会長の代表を今年度から務める。「子どもがよく育つ環境を整えたい」と語るのと同時に「先生が子どもを見ることに集中できるように支援したい」ともいう。「保護者と学校が同じ方向を向けるようにしなければ」と相互理解とコミュニケーションの重要性を説く。
○…子どもを南太田小に通わせていた10年前、知り合いのPTA会長から「おやじの会」の活動に誘われた。父親が行う清掃活動などに居心地の良さを感じた。それを機にPTA会長の依頼を受けた。「おやじの会」出身として父親の気持ちを踏まえながら活動していたつもりだが、知人から「すっかりお母さんになったね」と言われたことも。2年前からは蒔田中の会長になり、自らが卒業した小・中で会長を経験。区P連は、多くの人の意見を吸い上げられるような仕組み作りに力を入れる。「会議に学校長の出席が増えてきた」と手応えを感じている。
○…町内会など、地域からは「PTAはお願いばかり」と言われたこともあった。保護者は子どもが卒業すると地域と関係が途絶えてしまうことも珍しくない。そこで、南太田小PTA時代、子どもの安全を守る活動に協力する地域の家を回るウォークラリーを企画。多くの児童が参加した。「町内会から『動いてくれたね』と感謝され、ようやく顔が見える関係を築けた」。”ギブ&テイク”の精神は今も重視している。
○…5人の子どもの父親。現在は生命保険の営業職だが「家族を守る部分はPTAと通じる」とも。米国のミステリー小説を読むのが楽しみで「最近は子どもも読むようになった」と笑顔。子どもを教えた先生が校長に就任したことは嬉しかった。「良い先生はいっぱいいる。『PTAは先生の味方です』と言いたい」。子どもが中学3年のため、PTA活動は最後の1年。子どものためにコミュニケーションを図り、保護者と学校をつないでいく。
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