南区内の課題解決を目指す地域住民の取り組みを支援しようと、南区役所では、町内会などの団体に補助金を出す新事業を始めた。このほど、交付を受ける7団体が決定し、10月23日には、そのうちの1団体が青少年育成などを目的にした音楽イベントを開催。区では「地域力」を高めるために、この動きを広げていきたいという。
南区役所では、地域課題を解決するために、自治会町内会などが行う取り組みの裾野を広げようと、継続的な活動に対して補助金を出すことを決めた。
団体と2つ以上の自治会町内会が連携する事業には「地域運営補助金」が上限50万円、最長5年間、単一自治会町内会との連携事業は「ちからアップ支援補助金」として上限30万円、最長3年間交付される。
7月下旬から8月にかけて募集を行い、7団体から応募があった。審査の結果、その7団体に12万7千円から30万円の補助金額が決定し、合計で149万7千円が交付される。
各団体が挙げた課題には「ひとり暮らし高齢者の見守り」など、高齢者支援や世代間交流が目立つ。
その中で、青少年育成でにぎわいのあるまちづくりを目指すのが「お三の宮通りまちづくり委員会」。同会は、南吉田町内に地区の歴史を紹介した案内板を設置するなど、これまでもまちづくりを進めてきた。
10月23日に南吉田町内会館で行った音楽イベント「お三の宮娯楽小屋」には、寺内タケシさんと活動したギターの寺中名人さんらが出演。高校生が司会を務め、2人の男子高校生もギター演奏を披露した。同会の中谷寛会長は「今後も月1回、イベントを行う。小・中・高校生の発表の場になれば」と子どもの力で地域を盛り上げたいという。
南区役所では「区内の16連合地区のうち7地区が参加したことは大きい。ほかの地区にもこの動きが広がれば」と話している。
このほか、補助金交付を受けた団体は以下の通り。▽ふるさと創生の会(南永田・山王台)▽六ツ川連合土地管理運営委員会▽なかむら・ふるさとづくり実行委員会▽井土ヶ谷地区社会福祉協議会▽別所地区連合町内会「サロンぬくもり」運営委員会▽南吉田小学校防災拠点運営委員会
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