今年夏、南区内の2ヵ所に駐車場を100台以上備えたスーパーが相次いで開店する。店舗面積1000平方メートル以上の小売店としては、区内で13年ぶりの開店となり、この2店舗が消費者の動向を変える可能性がある。スーパーの新設に周辺の商店街などもその動きに注目している。
開店を予定しているのは、「フードストアあおき」と「サミット」の2店。
堀ノ内に「あおき」
「フードストアあおき横浜天神橋店」は堀ノ内1丁目の国道16号線沿いに5月30日に開店予定。運営する(株)あおき(本社・静岡県)は静岡、東京に11店の食品スーパーを持っている。神奈川県内では初出店となる見込み。
計画によると、面積は1286平方メートルで営業は午前10時から午後10時。1階が店舗で地下1階、地上2、3階が駐車場。101台が駐車可能。
昨年11月に地域向けの説明会を行っており、参加した付近の町内会長は「今まで駐車場が広いスーパーが近くになかったので、歓迎している」と話していた。
井土ヶ谷に「サミット」
「サミット」は井土ヶ谷中町の井土ヶ谷交差点そばに7月11日に開店予定。運営するサミット(株)(本社・東京都杉並区)は東京、神奈川、千葉、埼玉に102店を持つ。近隣では保土ケ谷区権太坂と西区岡野に店舗がある。
計画では、面積は2171平方メートル。営業は午前9時から午前1時。1階が店舗で2階と屋上に合わせて169台の駐車場を用意する。車の出入口は平戸桜木道路に面した1ヵ所の予定で、六ツ川方面から右折での入場を禁止するという。
サミットでは「この地域は人口が多く、有望な場所だと思っている」とコメントしている。
店舗数は市内最少
市経済局の資料によると、昨年4月時点で「大規模小売店舗」と呼ばれる面積1000平方メートル以上の店舗は南区内に8店。これは横浜18区の中で保土ケ谷区、栄区と並んで最も少ない。南区では1999年10月のイトーヨーカドー別所店を最後に大規模店舗の新設がなく、この「空白期間」は市内最長。
2店の開店に対し、南区商店街連合会の鈴木一正会長(弘明寺商店街理事長)は「スーパー開店の影響はあるだろうが、商店街らしさを残し、大型店との差別化を図りたい」と話し、今後、消費者の動向を注視したいとしていた。
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