4月から南区長に就任した 山口 隆史さん 58歳
「市政の原点」で経験を発揮
○…市が行う事業の執行状況をチェックする監査事務局のトップを直前の2年4ヵ月間務め、南区では初の勤務となる。「大岡川沿いの桜の美しさに心を打たれた」と南区の印象を語る。「横浜で一番の大岡川の桜が『天下一』になれるよう、内外にアピールしたい」と早くも区のシンボルを強く打ち出していく構想を描く。
○…監査事務局長時代は弁護士や税理士らの監査委員による監査方法やその思考過程から”民間の視点”を学ぶことが多かったという。そこから、「自分の仕事が適法、適正なのか、相互チェックできる仕組みの構築を学んだ」。もちろん、南区役所の中でもそれを実践していくつもりだ。鶴見、栄に続く区役所勤務。「窓口対応などを見ると、職員は(キャッチフレーズの)『南の風はあったかい』の通り、市民の立場になって仕事をしている」と見ている。今後、自らが職員の中に入っていき、「効率的な事務、業務改善の仕組みを探っていく」と意気込む。
○…千葉県船橋市出身。大学では地方自治を学んだが、就職が決まらず、偶然目にした新聞広告で横浜市の職員募集を知った。横浜に関係があるわけではなかったが、「寛容な試験官のおかげで合格できた」と冗談ぽく笑う。総務部長など計9年間在籍した教育委員会事務局では、教師が子どもと向き合いながら、保護者・地域の信頼を得ていく姿を垣間見た。「自分が小中学生時代は先生にいい印象がなかったが、それが払拭された」と振り返る。
○…渓流釣りが趣味。「きれいな空気の中、山の中へ入っていくのが気持ちいい」という。現在は栄区に住むが、妻の実家が井土ヶ谷にあったことから「30年前は南区に足繁く通っていた」と苦笑い。「市政の原点」という区役所のトップとして「区民のみなさんに早く顔を覚えていただき、私も南区民になったつもりで区政運営に取り組みたい」と今まで培った知識と経験をフルに発揮していく。
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