野菜や果物を公園で販売し、その場に集まった地域住民同士の交流を深めてもらおうという試みが9月から六ツ川地区連合自治会(東梅良成会長)で始まっている。高齢者を中心に多くの人を集めており、新しい形の地域交流行事として注目を集めている。
この企画は「朝市サロン」と呼ばれ、毎月第1土曜日に別所中里台公園と隣接する鶴ヶ丘町内会館で行われている。
同地区では、高齢者が住む家を訪問し、見守っていく取り組みを行っているが、「顔が分からないと、回りづらい」などの声が出ていたことから、高齢者にも外へ出てきてもらい、顔が見える関係を作ろうと、野菜販売を考えた。
この企画は、地域の課題解決に取り組む活動を区が支援する「みなみ・ちからアップ補助金交付事業」に選ばれ、30万円の補助を受けている。
同自治会の役員らが野菜の仕入れから値付けまで行い、販売する。ひとり暮らしの人でも買いやすいようにと、1個からのバラ売りが基本。10月6日の開催ではジャガイモが1個17円で販売されたほか、キャベツ、トマト、さつまいも、大根などが並び、買物客はかご一杯に品物を入れていた。
精算所の横にはお茶や菓子を食べながら、歓談ができるテーブルを用意。買い物を終えた客が日ごろの生活の様子や健康に関する話をしていた。
同自治会の東梅会長は「サロンに来る人の中には、日ごろの町内会活動であまり見かけない人も多い。この場で新しい関係を作れれば」と期待していた。
次回の開催は11月3日午前10時からの予定。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>