蒔田公園や大岡川沿いをライトアップする市民によるアートイベント「光のぷろむなぁど」が12月15日、16日に行われる。5回目の今回は公園内にペットボトルを使ったキャンドルを飾り「光の迷路」を制作。主催者側は新たな「冬の風物詩」を作ろうとしている。
2008年12月、まちの魅力を高めようと、吉野町市民プラザが主催し、大岡川の遊歩道などをライトアップする企画を初めて実施した。それを受け、翌年からは蒔田公園周辺の住民が中心となって「大岡川アートプロジェクト実行委員会」(杉山孝一委員長)を組織。住民主体の運営で、光のアートと音楽、食のイベントを毎年開催してきた。
昨年、ペットボトルを使った「光のツリー」が好評だったため、今年もツリーを中心にしたキャンドルナイトを企画。15日は、蒔田や南太田、清水ヶ丘の子ども会や公園付近の日枝小の児童らが「むかしばなし」をテーマにキャンドルを並べる。16日は、キャンドルで大きなバラを描き、その中を歩いてもらう「光の迷路」を行う。
公園内の親水広場でのコンサートに合わせ、大岡川に光の装飾をしたカヌーが登場。実行委員会では「幻想的な光を楽しんで」と呼びかける。
ほかにも、アーティスト・中村敬さんが制作した行燈の展示と首都高速道路の橋脚映像ライトアップは今年も行われる。さらに、共進中、蒔田中の美術部や大岡小児童による作品展示や温かい食べ物、飲み物が味わえる屋台も登場する。
人と地域を結ぶ
住民主体の運営だけに、運営資金の確保が課題だ。
市芸術文化振興財団の文化支援事業で助成金を得ているが、運営資金は足りず、会場周辺の店舗などからの協賛金でまかなう。実行委員会では「人と地域をつなぎたいというイベントの趣旨を理解していただけるお店や会社が増えてきた」と手応えを感じている。
今年は学校側から申し出があり、大岡小の児童が初めて参加するなど、参加団体の範囲が蒔田やお三の宮地区以外に広がってきた。
08年にイベントを企画し、その後も支援を続ける吉野町市民プラザの兼井由紀子館長=人物風土記で紹介=は「プラザが地域の文化拠点として活動したいと始めたものが、5年間でここまで広がり、地域の方に感謝したい」と話す。委員長の杉山さんは「イベントを通し、吉野町から蒔田、南太田付近を観光の一拠点にしたい」と話している。
時間は午後4時から。詳細は杉山さん【電話】070・5557・9924へ。ブログ(http://ohokagawaart.blog45.fc2.com/)もあり。
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