南区バレーボール協会の副会長として中心的な役割を果たす 武井 喜久子さん 通町在住 71歳
ボールがつなぐチームの輪
○…男女合わせて20チームが加盟する協会。2月23日には大会に合わせ、慶応大の選手を招き、誰でも参加可能な練習会を行う。外部の選手を招く企画は初めてで、バレー人口の裾野を広げる目的もある。「一流選手のプレーを参考にしてほしい」と呼びかける。
〇…南中学校時代、背が高いからと先生に誘われ、バレーボールを始める。進学した南高校では、県上位を争うレベルだった。会社員を5年間経験し、結婚、出産後に大岡小PTAバレー部で再びコートに。その後、仲間と「弘明寺クラブ」を結成。週1回の練習を続けてきた。選手として活躍した40代のころ、何度戦っても勝てなかった永田台のチームを破った時の嬉しさは今も忘れない。それでも「勝敗だけではなく、チームの輪を感じられることが何より」。年代が異なるメンバーと親睦を深めることが嬉しく、コート内のチームプレーにもつながると感じている。現在は監督してコートに立つ。「玉拾いばかりだけど」と笑う。
〇…協会の理事長を2011年まで20年以上務めるなど、今でも中心的な役割を果たす。南区体育協会の役員としてもスポーツの普及に取り組む。「小さいうちはいろいろな競技に携わってもらいたい」。塾通いが増え、運動しない子どもが多くなることを危惧する。地域では民生委員として高齢者宅を訪問し、相談を受けるなど、多忙な日々が続く。
〇…スポーツ観戦が趣味。大の巨人ファンで、原監督が現役時代、横浜スタジアムで放ったホームランボールをキャッチした経験も。同じくG党の夫とは「監督の采配を巡ってよく口論になる」と苦笑い。相撲観戦も好きで、以前は国技館から野球場といった”はしご”もよくしていたという。南区で生まれ育ち、70年以上。「大海(ほかの地域)を知らないが、家庭の協力があり、マイペースでやってこられた」。そう語る笑顔は、スポーツウーマンらしい爽やかなものだった。
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