子育て親子の交流などを目的にした広場「えの木」が4月18日、井土ヶ谷上町に開所した。運営は井土ヶ谷地区連合町内会(千葉六男会長)が行う。この「親と子のつどいの広場」は市の補助事業で、南区内では3カ所目。町内会が運営する広場は市内初となる。
同広場は、0歳から3歳までの子どもと保護者を対象に、交流の場を設けたり、子育て情報の提供を行うもの。これまで市内に44カ所設けられており、区内では榎町に「さくらザウルス蒔田ひろば」、六ツ川に「さくらザウルス弘明寺ひろば」がある。運営は子育て支援団体やNPO法人が多いが、「えの木」は井土ヶ谷地区連合町内会が行い、場所は井土ヶ谷上町第二町内会の会館を使用する。
拠点移転で決意
広場と同じような役割を持つ地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹(き)」が2008年、井土ヶ谷駅そばに開所し、週6日間利用されていた。しかし、市から委託を受ける運営法人の変更に伴い、昨年3月、弘明寺商店街内に移転。井土ヶ谷など拠点近隣の利用者からは、「弘明寺は遠くて行けない」と移転を惜しむ声が出ていた。
井土ヶ谷には地区の子育てサロン「豆の木」が11年6月から月1回、開かれている。毎回、約25組の利用があり、「はぐはぐ」が遠くて行けなくなったために訪れる人も多いという。
こうした利用者の要望に応えようと、同地区の町内会役員やサロンスタッフが広場の運営を企画し、昨年秋から準備を開始。市の審査を通り、開所にこぎつけた。広場開所のために、会館の耐震工事も行った。
「えの木」は月、火、木、金曜日の午前9時30分から午後4時まで開設される。利用は1回100円。スタッフには「豆の木」や「はぐはぐ」の経験者も含まれている。
住民が絵本持ち寄り
広場内に用意された絵本やおもちゃのほとんどは地区住民が持ち寄ったもの。同地区連合町内会長で「えの木」の代表を務める千葉六男さんは「地域、町内会の協力があって開設することができた」と感謝する。
スタッフの百岳有輝子さんは「親子がリラックスできる雰囲気を作りたい」と安心できる場を提供したいとしている。
開所2日目に3歳と11カ月の子どもと一緒に利用した渡辺真佐美さんは「外遊びができない時はこのような場所があると助かる。徒歩で来られるので、今後も利用したい」と話した。
広場を所管する市こども青少年局の担当者は「井土ヶ谷は親子の居場所設置が熱望されていた」と広場の開所に期待を寄せている。
井土ヶ谷地区以外の住民も利用可能。詳細は【電話】080・8889・0937。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|