4月から南区医師会会長に就任し、区民の健康を守っている 北浜 正さん 別所勤務 59歳
研究者から地域密着の医師へ
○…現在、約160人の医師が在籍する南区医師会。災害時対策や在宅医療など、一人で暮らす高齢者の多い南区の医療問題に「歯科医や薬剤師、看護師、ケアワーカーなど、他の職種と連携を図りながら、取り組んでいる」と語る。
○…生まれは、中国・天津。父が軍医として満州に渡っていた。自身は生まれてすぐに日本へ戻ったという。帰国後は、神奈川に移り住んだ。「学生時代は、科学や天文学、文芸に興味があった」と振り返り、「勉強は得意な方だった。医者か弁護士か迷ったが、父の勧めもあり、医者を目指した」と医師になるきっかけを語る。当時は、研究者を目指しており、医療の最先端を追うことができる内科医を選んだ。数年の研究生活を終え、大学病院で勤務医になった。栃木県や八丈島、足立区の病院など各地に派遣された。そして、1990年に開業医としてスタートする。耳鼻科など複数の診療科が連携し、治療にあたるクリニックビルで、開業当時は珍しかった日曜診療を行い、地域の医療を支えてきた。
○…「妻と息子、娘の4人家族。あと一匹、犬のだいちゃんも」と携帯電話で撮った愛犬の写真を嬉しそうに眺める。趣味は釣り。「海釣り、川釣りなんでも好き。アジを三枚におろせるし、穴子もさばけるよ」となかなかの本格派。野球観戦も趣味の一つ。ベイスターズファンとしてのキャリアは、大洋ホエールズ時代も含めると50年以上。会長に就任以降、講演会や学会で多忙な中、時間を見つけて、横須賀まで2軍戦を観に行くこともあるという。住まいは神奈川区だが、「弘明寺商店街や横浜橋通商店街は、下町の良さを感じられ、好きな場所」と南区愛にあふれる。
○…「さまざまな年代が所属する医師会をまとめ、保守的にならずに活動したい。IT化も進めなければ」と、会長としての抱負を語り、区民の健康を守ることに全力で取り組む。
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