横浜橋通商店街の7代目理事長に就任した 森 貞一さん 白妙町在住 62歳
時代に流されず、こだわり貫く
○…135の商店が軒を連ね、その約6割が生鮮品や惣菜を扱う横浜橋通商店街。最近では、韓国をはじめとするアジア系の商店が増え、独特の雰囲気がある。3代目の祖父、5代目の父に続き、3世代で理事長を務める。「一般のお客さんだけではなく、関内などで店を構える業者も食材を仕入れに来る。みなとみらいのようなまちを真似するのではなく、横浜橋らしい独自の良さを生かしたい」と理想の商店街像を語る。
○…家業は3代続く酒店。「規制が緩和され、スーパーやコンビニで安いお酒が買えるようになったけど、うちはあえて本格的なワインや日本酒を置くようにしている」とこだわりを見せる。1998年に所属する酒販組合の会員とともに、フランスへ11日間、ワインの勉強に行ったほど。また、蔵元と作ったオリジナルブランドの日本酒「よこはまばし」は自慢の品だ。
○…学生時代から家業を継ぐことを決めていた。「時間があれば店を手伝っていたから、何かに打ち込んだことはないかな。でも、大学に入ってから麻雀ばかりしていたよ」と笑う。現在は、2カ月に1回、コースでゴルフを楽しむ。店を閉めた後、自宅の倉庫で素振りをしている時が何よりの幸せ。もう一つ最近できた楽しみは、月に1回は家に来るという孫との時間。「やっぱりかわいいし、楽しみだね。この前は一緒に配達に行ったよ」と優しいおじいちゃんの一面を見せる。
○…「仕事が趣味のようなもの。130以上ある商店を束ねるのは大変だと思うけど、動けるうちは仕事をやりたいね。」3年後に区庁舎が近隣に移転してくることで、訪れる人が増えることを期待している同商店街。「横浜橋の特長をさらにアピールできるように、商店街の人間だけではなく、役所や地域などと共存共栄して、商店街を盛り上げていきたい」。視線の先には通りが買物客であふれる、活気に満ちた未来が広がっている。
|
|
|
|
|
|