神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2013年7月11日 エリアトップへ

横浜市 市立中全校で弁当販売へ 持参困難なケースに対応

社会

公開:2013年7月11日

  • LINE
  • hatena

 横浜市教育委員会は来年3月までに、市立中学全147校で弁当などが購入できる体制の完備を目指している。一部の保護者からは給食実施を求める声が根強いが、市教委は食育の観点からも家庭の弁当持参を原則としている。

 昼食販売は、仕事や家庭事情などで弁当を持参できない生徒への対応として、1999年から順次導入されている。今年4月には、8割を超える120校で実施されており、6月末現在で、さらに5校が昼食販売を検討しているという。

 弁当などの仕入れ先の選定は学校ごとに任されているため、市教委は各校の販売昼食内容について把握していない。そのため今年度中に販売状況を調査する意向だ。また昼食販売導入にあたり業者選定が難しい学校に対しては、市教委が業者の紹介も計画している。

全国では「給食」85%

 全国的な中学校の昼食事情は、横浜市のそれとは異なる。文部科学省の統計調査(2010年度)によると、全国の85・4%(私立を含む)の中学校が給食を実施。また、未導入だった横浜市と同様の政令指定都市においても、大阪市が12年9月に実施、神戸市は15年度中の開始を決めるなど全国的に給食導入が進む。

 一方で横浜市は、家庭からの弁当持参を堅持する方針だ。11年12月に市教委が生徒・保護者・教員の計5千人を対象にしたアンケート調査では、毎日および週3、4回弁当を持参するという回答が9割を超えたこともあり、今後も望ましい中学校昼食を検討するとしつつも、現在給食はその俎上(そじょう)に載っていない。理由について市教委は「中学生は身体の大きさや食べる量など個人差が大きい。家庭において体調に合わせた弁当を作ってもらうのが良い」と説明する。

業者任せに疑問の声も

 一部の保護者からは、給食の実施を望む声がある。「中学校給食を目指す会」の柴田由美子代表(71)は、弁当を持参できない生徒への配慮・栄養バランス・負担軽減による女性の社会進出の促進の3点を挙げ、学校給食の必要性を訴える。

 小学校が完全給食であることを踏まえ「働く母親にとって中学進学を機に毎日お弁当を作るのは大変」(柴田さん)と指摘。また、毎朝子どもに弁当を作っているNさん(都筑区・39)は、販売弁当に「献立や食材が分からない」と、業者任せの状態を不安視する。

 市教委健康教育課は、販売昼食について「食材や栄養バランスは業者次第」としつつも「生徒が何を購入するのか、選び取る力を養うことも食育として大切」と話す。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook