神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2013年8月1日 エリアトップへ

ドンドン商店会の理事長で、地域に根差した商売を続ける 前川 政治さん 南太田在住 77歳

公開:2013年8月1日

  • LINE
  • hatena

嘘をつかずに良いものを

 ○…青い大きな看板が印象的なドンドン商店会の理事長を務めて6年目。8月4日には恒例の縁日を控えており「普段からは想像できないくらいの人が来てくれる」と今年も商店街が賑わう日を楽しみにしている。

 ○…祖父が明治時代に始めた米穀店「前川商店」の3代目。「子どものころから配達を手伝った。遠いところだと鶴見の生麦まで自転車で行った」と振り返る。「月に1日しか休みがなく、家族で遊びに出かけた思い出がほとんどない。近所の子が親と手をつないで出かけていくのが店から見えてうらやましかった」と当時を思い出すように、店先を指さして話す。車の免許を取得した高校卒業後から本格的に働くようになり、30歳過ぎに父から店を継いだ。「商売は好き。お客さんといろいろな話ができるから」と話す顔はとても優しい。「スーパーの特売時には値段で負けてしまう。それでもお客さんに嘘をつかず、良いものを提供すること」がモットー。「『前川さんのところのお豆が食べたい』と福岡へ転居したお客さんから注文があった。今までの伝票は取っておいてある」と個人店ならではの温かい人情を見せる。

 ○…趣味は水彩画。「道具を揃えたりはできていないけど、隠居したら本格的にやりたい」と目を輝かせる。字を書くことも得意で、商品の産地や特長が書かれた店の値札はすべて自分で書いている。また、自分の代になってから、盆と正月には必ず行くという旅行も楽しみの一つ。大量の旅行パンフレットをチェックし「今度のお盆は登別温泉へ行く」という。「昔は子どもたちと一緒に行ったけど、今は妻とゆっくり楽しんでいる。若い人たちについていくのは大変」と笑う。

 ○…「今はすっかり店が減ってしまった。それでも、次の世代が育ってきているから若い人たちにも頑張ってほしい」と自分が一生を捧げてきた商店街がいつまでも続くことを願いながら、今日も配達に走る。

南区版の人物風土記最新6

高野 一哉さん

県内の若手塗装業者らによる「神奈川昭和会」の会長を務める

高野 一哉さん

別所在住 42歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する

境 領太さん

中区在勤 39歳

3月14日

竹内 一郎さん

市大病院の医師で能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

二葉町在住 51歳

3月7日

川崎 順一朗さん

理容店「ヘアーサロン アンス」の店主で、県の優良衛生技能者に選ばれた

川崎 順一朗さん

山王町在住 61歳

2月29日

千原 幹男さん

2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める

千原 幹男さん

中村町在住 76歳

2月22日

佐藤 和義さん

「桜剣士会」の創設者で、今年度の市スポーツ普及功労賞を受賞した

佐藤 和義さん

南太田在住 65歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook