南区制70周年イヤーとなった2013年も残すところあとわずか。1年を通して70周年記念事業で区民の力が発揮され、節目の年を祝う取り組みが各地で行われた。ほかにも、横浜総合高校の移転や区庁舎移転へ向けた準備が本格化するなど、新しい動きが起こった2013年の南区を振り返る。
各地で記念事業
節目の年を祝う記念事業は年明けから始まった。12月1日の記念日へ向け、区役所ホームページに学校や団体などが日替わりで登場し、写真でカウントダウンを行った。ほかにも、区民が持つ昔の写真の展示や小中学生が区の魅力を伝えるCM作りを企画するなど、区民を巻き込んだ事業が展開された。山口隆史区長は「歴史の重みと区民の力を感じた」と振り返っている。
大岡に市立高
中区にあった市立横浜総合高校が8月、大岡の南警察署そばの旧大岡高校跡地に移転した。中区の校舎の耐震性に問題があったことが理由で、夏休み明けから新校舎で授業が始まった。県内初の三部制高校で夕方から始まる授業もあり、付近の弘明寺商店街を生徒が集団で歩く姿も珍しくなくなってきた。
庁舎移転、本格始動
浦舟町への移転準備が進む南区総合庁舎の工事予定や設計図面が明らかになったのは9月。同時に16年1月に業務が開始されることも分かった。11月まで民間に駐車場として貸し出されていた土地は更地になり、来年1月から建設工事が始まる。12月19日には市が周辺住民へ工事予定などを伝える説明会を行った。
進む防災・減災
防災や減災の取り組みが進んだ。震災への備えなどを定めた「南区防災計画」が6年ぶりに改訂され、6月から運用が始まった。計画に津波対策が追加されるなど、東日本大震災の教訓を踏まえた内容となった。
9月、木造住宅が密集する中村地区の6自治会・町内会が震災時の火災被害を最小限に食い止める決意を示す「減災取組宣言」を市内で初めて行った。区は今後、ほかの地区でも同様の取り組みを進めていく。
子育て支援策
横浜市が待機児童ゼロを達成したことが全国的な話題になる中、南区でも子育て支援策が進んだ。
井土ヶ谷上町に4月、区内3カ所目の親と子のつどいの広場「えのき」が誕生。
2010年から連合町内会単位で開設を進めてきた親子が集う「子育てサロン」は、11月に寿東部地区でも始まり、全16連合町内会への設置が完了した。
スポーツで全国区
スポーツでの活躍も目立った。7月に永田中学校の女子バレー部が県大会で優勝。夏の高校野球で県代表として甲子園に出場した横浜高校で、南ボーイズ出身の根本耕太君と少年野球チーム「唐沢チャレンジャーズ」出身の但馬快歩君の2人が活躍し、高校野球ファンを沸かせた。
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