南区ボランティア連絡会の会長で2月16日に活動発表イベントを行う 手代木(てしろぎ) 洋さん 庚台在住 69歳
世話焼いて誇りと喜びを
○…南区内で活動する22団体のまとめ役を昨年4月から務める。障害者支援団体やマジックサークルなど、活動内容はさまざま。どの団体にも共通して言えるのは「みんな、はつらつとして、いきいき活動している」こと。2月16日の「ボランタリーフェスタ」は連絡会最大の活動発表の場。「ボランティア活動はこれまでの経験を活かす場所」と定年後のサラリーマンなどに参加を呼びかける。
〇…宮城県石巻市出身。高校卒業後、就職と同時に横浜へ。当時では珍しいコンピューターのソフトウェアやシステム構築の仕事に就く。地域活動とは無縁だったが、15年前、妻の知人がイベントで大判焼を作ることになり、それを手伝った。専用の機械を使うとはいえ、味も焼き方も自己流。納得できるものを作りたいと、その後も年に数回、イベントに参加。「大判焼の店に何度も並んで研究した」。6年前にボランティアグループ「大判焼」を立ち上げ、現在は12人で活動。毎年、フェスタでは「世話焼」と呼ばれる大判焼を配布するなど、福祉イベントには欠かせない存在に。「味は売っているものにひけを取らない」と胸を張る。
〇…生まれ育った石巻の家は震災の津波で流された。変わり果てた故郷の姿を目の当たりにし「声が出なかった」という。「被災者を元気付けるには、通い続けることが一番」と言う。「応援している気持ちを持ち続けることが大事」と言葉に力が入るのは、数々のボランティア活動を経験してきたからこそ。
〇…サラリーマン時代からの趣味は登山や山岳スキー。最近ではカメラを持ち、月1回は風景などを撮影する。「気に入ったものを撮りためて、いつかは個展を」と夢を語る。ボランティア活動を始めて「見えない世界が分かるようになった」と地域のつながりの大切さを実感したという。「誇りと喜びを感じながら、活動に励みたい」と願い、ボランティアの輪を広げていく。
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