神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2014年2月20日 エリアトップへ

横浜市の独自発電 「太陽光」は1%未満 大半が廃棄物発電

公開:2014年2月20日

  • LINE
  • hatena

 東日本大震災を契機に、自然エネルギーへの関心が高まりを見せている。生活に欠かせないエネルギーを、地域でどう創出するか――。電力関連事業に乗り出す地方自治体が増える中、横浜市の「発電力」を追った。 

 2012年度で、横浜市が発電した電力量は39万8595MWh(メガワットアワー)。2000余りある市の公共施設の使用電力は約94万MWhで、そのうち約42%を発電している計算だ。

 独自の発電所を持たない横浜市で最も電気を生み出しているのは、4カ所のごみ処理施設だ。昨年度は、この廃棄物発電で総発電量の約86%を占める34万3796MWhを発電。太陽光発電は249施設で行われており、発電量は推計値で3860MWh。総発電量のわずか1%未満にとどまっている。

共同でパネル設置へ

 民間と共同し、発電事業を進める新たな動きもある。市は14年度から、民間との共同事業方式による太陽光発電のモデル事業を始める。共同事業者には馬淵・協同特定事業共同企業体を選定。神奈川水再生センター(神奈川区)の水処理施設と雨水滞水池の上部約9800平方メートルを利用し、太陽光パネルを設置する。

 通常時は売電を行うが、単なる「屋根貸し事業」ではなく、災害などの非常時には、市が非常電源として活用できる市内初の取り組みだ。15年度からの運用開始を予定している。

 年間発電量は一般家庭の約270世帯分にあたる約98万KWhを見込む。市担当者は、「水再生センターは市内に11あるので、上部空間が使えそうな施設を峻別し、広げていきたい」としている。

県内で先駆例も

 他自治体の「創エネルギー」への取り組みも活発化している。小田原市では自治体がバックアップし、市内企業24社が資本金を出し合い、エネルギー事業会社「ほうとくエネルギー」が誕生。今年1月からは、ソーラー市民ファンドの募集も開始した。

 こうした先駆的な取り組みに対し、横浜市は「現状、検討段階にない」としつつも、「エネルギーの効率化と省エネを進めるとともに、再生可能エネルギーはできるだけ取り入れていきたい」としている。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook