南公会堂で3月30日、この春に県立横浜清陵総合高校(船橋憲正校長、清水ヶ丘)を卒業したダンス部の3年生が中心になって行うイベントが開かれる。同部が昨年行った公演を見た公会堂側が自主企画事業への協力を依頼し、活動の場を提供したもの。3年生はアイデアを出しながら準備を進めており、高校生活最後の舞台を自らの手で飾ろうとしている。
同校ダンス部は昨年5月、南公会堂で初めてイベントを企画。部員が呼びかけ、他校の生徒も参加し、ヒップホップダンスなどで盛り上がりを見せた。当時部長の小林亜紀さんは「学校以外の人にも見てもらえて良かった」と振り返る。
熱意に心動かされる
公会堂側は準備段階から同部の取り組みが気になっていた。奥村照幸館長は「会場使用料を支払うため、小林さんたちが苦労して集めたという小銭が多く混じった袋を持ってくるのを見て、熱意を感じた」という。
「お金のことを心配しないで、もう1度やってみないか」と公会堂が小林さんたちに主催事業への協力を依頼したのが昨年夏。小林さんは「またやりたいと思っていたので、すぐにOKした。大人に認められたような気がして嬉しかった」とダンスイベントの開催が決まった。しかし、小林さんら3年生は、受験勉強があるため、本格的な準備は受験が終わるまで取り掛かれなかった。
時間の制約がありながらも、小林さんたちが昨年出演した知人などに再び声をかけた結果、10グループ、計100人の出演が決まった。準備には、他校の出演者や同高ダンス部の1、2年生にも協力を仰いだ。照明や音響は公会堂の専門スタッフが対応。高校生のアイデアを取り入れながら、準備が進められている。
公会堂側は基本的に高校生のアイデアを尊重しているが奥村館長は「高校生に協力してもらう自主企画事業は初めて。どうなるか分からない不安と期待が半々」と率直に語る。
仲間との思い出に
今回の出演者の半数は卒業式を終えた高校3年生。公演名を「Save the LAST DANCE for ME」とした。副部長だった三浦李菜さんは「高校最後の思い出となるよう、来て良かったと思えるものにしたい」と意気込む。
公演は入場無料。午後3時開演。
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