横浜市民意識調査の結果がこのほど公表され、南区民が防災・防犯に関する周辺環境に対し、ほかの区の市民より不安や不満を抱えていることが分かった。同時に区民が市政に望むことのトップが防犯対策であることも明らかになった。
市民意識調査は、政策立案や市政運営に役立てようと、市が毎年行っているもの。調査は昨年6月から7月に行い、20歳以上の2153人から回答を得た。このうち、南区民は107人。
市政への要望などの通常の項目に加え、地域生活、自宅周辺環境の満足度、災害への備えなどについて質問した。
「安心」4割弱
周辺環境の満足度に関し、「防災・防犯の安心さ」を「満足」「どちらかというと満足」と答えた南区民は合わせて37・4%だった。市全体の44・1%を下回り、区別では鶴見区、磯子区に次いで低かった。反対に「不満」と答えた人は「どちらかというと」を含めて19・6%で市全体より6割以上多く、保土ケ谷区に次いで2番目に高かった。
この状況を反映するように、南区民の市政への要望は、「防犯対策」が最も多く、前年度のトップだった「地震などの災害対策」がそれに続いた。防犯対策は市全体では3番目で、区別でトップだったのは、南区と旭区の2区だけだった。
自宅周辺の環境全体について、南区民の78・5%が「暮らしやすい」としており、市全体(79・5%)とほぼ同じだった。
区「活動を支援」
防災・防犯の不安を抱えている区民が比較的多いことについて、区役所地域振興課は「警察や防犯協会などと連携しながら、地域の防犯活動を支援したい」と話し、これまで取り組んできた「みなっち号」を使った防犯パトロールや新入学生に防犯ブザーを配布するなどの活動に力を入れるとしている。
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