2013年度に南区で出された燃やすごみの量が公表され、市が定めた排出量目標を下回ったことが分かった。区は「区民への呼びかけや地区別に行った水切りなどの削減策が減量につながった」とみている。
13年度、南区で出された燃やすごみの量は3万1153トン。事前に市が定めた目標は3万1725トンで572トン下回った。これを区民1人が1日あたりに排出するごみ量(原単位)に換算すると、目標は446gで結果は439gと7g減に成功。市全体の原単位は目標比2g減の417gで、南区の7g減は戸塚区、中区に次いで3番目に多い削減量だった。
「水切り徹底を」
南区は12年度、448gの原単位目標に対し、452gと目標を達成できなかった。そこで区役所は13年度、「呼びかけ1万人キャンペーン」を企画。効果的な削減法の一つである生ごみの水切り徹底を商店街やスーパー店頭で訴え、水切りネットを配布するなど、呼びかけを強化した。
生ごみが多くなる6、7月は2カ月連続で月目標を10g以上下回るなど、呼びかけの効果が出ていた。
ほかにも、4つのモデル地区を決め、ごみ削減につながる取り組みを試行した。永田みなみ台地区では、リサイクル可能な古紙が燃やすごみに混入しないよう、専用の袋を配布。ごみの発生を抑えながら、リサイクルの推進も図った。
南区役所の担当者はこれらの取り組みについて「街頭での呼びかけを増やしたので、成果があったのではないか」とみている。地域住民に削減を呼びかけた町内会長の男性は「区の意気込みを感じた。目標達成は、区民と一体になった結果だろう」と評価する。
しかし、原単位439gは市全体の417gを大きく上回り、18区で2番目に多い。このことから区は「引き続き、呼びかけを行い、地域特性に合った削減法をモデル地区の中で考えたい」と今後もごみ削減につながる取り組みに力を入れていく意向だ。
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