照明・音響操作ボランティア団体「ステージみなみ」の代表を務める 永井 幸雄さん 六ツ川在住 67歳
舞台との一体感を求めて
○…講演会や発表会などの舞台の照明、音響操作を行う団体の代表を4月から務める。7月6日に南公会堂で開かれる「社会を明るくする運動 南区推進大会」は毎年操作を依頼されている行事。「昨年の大会は舞台にいる人と息を合わせられた。一体感を出せるようにしたい」と願っている。
〇…鶴見で生まれ、中学・高校時代はブラスバンド部でトランペットを担当。「いろんな場所を見てみたいと思った」という好奇心から大学時代は北海道の牧場で豚の世話を体験。社会人になり、25年前から六ツ川に住むが、仕事で全国を飛び回り「自分が住んでいる場所がどんな所なのかよく分からなかった」と振り返る。6年前、退職を機に朝の散歩を開始。弘明寺、井土ヶ谷、保土ケ谷、東戸塚などの各駅まで歩き、喫茶店でコーヒーを飲むことを日課にした。「店ができたとか、家が建ったとか、毎日発見がある」と新しい世界に出会えたという。
〇…地域活動をしたいと思っていた4年前、社会福祉協議会の紹介で「ステージみなみ」を知る。最初は後ろで操作を見ているだけだったが、次第に出番が増えてきた。「操作中はずっと舞台から目が離せない」と緊張感を味わいながら、自然な流れでライトを照らし、音を出す。「タイミングが合った時は、自分も舞台にいるようだね」。トランペットを吹いてステージに上がっていたころを思い出すような笑顔を見せる。現在のメンバーは6人。「実力を付けて依頼が増えるようにしたい。中学校の吹奏楽部の演奏会もやってみたい」と展望を語る。
〇…歴史が好き。自宅付近の権太坂を見ては「江戸時代の人はどんな思いで歩いたのか」と空想するのが楽しいという。「都合の良いことばかり想像している」と頭の中で日本や世界旅行をしている。「ボランティア活動も楽しくありたい」。今後も舞台にスポットライトを当てながら、旺盛な好奇心で活動を続ける。
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