南区が2015年度に行う自主企画事業の予算案、概要がこのほど明らかになった。同事業の予算は約9894万円。南区の名品や歴史などを活用し、賑わいを作り出す事業など、4つの重点分野を掲げ、防災や高齢化といった課題解決に取り組む方針が示された。
区の自主企画事業の予算である「個性ある区づくり推進費」は、独自事業に使用できるもの。各区に割り当てられており、南区の15年度の同推進費は19事業に9893万8千円の予算で、14年度より約789万円増加した。
14年度は重点事業を「地域活性化」「減災」「健康」「こども」の4分野に分けていたが、15年度は「地域活性化」を「賑わい」に変え、ねらいを明確にした。
土産品でコンテスト
「賑わい」分野では、大岡川の桜や歴史が感じられるまつり、寺、神社などを区の「魅力資源」と位置付け、さまざまな方法を使って区内外にアピールする取り組みを進める。店舗の土産品を集め、投票形式のコンテストを行う案などが検討されている。ほかにも、電車、バス会社と連携し、沿線に南区の魅力を伝える活動も進める方針だ。南区役所は「区外の人に南区を訪れてもらえるようにしたい」と考えている。
「減災」に関しては、町内会などの防災組織の「共助力」向上を目指す。災害時に備えるべきものや防災訓練の方法などを紹介した冊子を配布し、地域の特性に応じた防災対策を進められるようにする。
「健康」では、市全体でも取り組むウォーキング事業を南区独自に行い、健康寿命を延ばしていく。
「こども」関係では、市立保育園の子育て相談機能強化や日本語が不慣れな外国籍児童、保護者の支援に取り組む。
自主企画事業を含む予算案は現在開会中の市会定例会で審議され、3月20日に議決さる予定。
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