「南区さくらボランティアの会」副代表で桜の保全活動を行う 森 義徳さん 井土ヶ谷下町在住 49歳
桜を守り、自然と生きる
○…桜の木の観察や大岡川プロムナードの清掃活動などを約50人のメンバーと一緒に精力的に取り組む。「今年は花の付き方が悪くなかった。手入れした桜の木がきれいに咲くと嬉しい」と感無量の様子。「住民のみなさんが桜や大岡川を通じ、環境への関心が高まってくれたら」と願う。
○…佐賀県で生まれ、幼いころは「父が買ってくれた天体望遠鏡で星を見るのが好きだった」と振り返る。無線通信に興味を持った15歳の時、アマチュア無線の資格を取った。「自分で電波を出したり、受信したりすることが面白かった。今でもラジオが大好き」と工業高校では電子科へ。電子機器の製作など専門的な技術と知識を学び、卒業後は大手メーカーに就職した。
○…大阪で10年間営業マンとして奮闘した後、東京に転勤。パソコンに内蔵される音源や通信、画像、無線関係など、主に半導体の設計・試作に携わる。15年前、地球環境保全のために社内で進められた制度を活用し、「環境ボランティアリーダー」の資格を取得した。「会社のおかげで社会貢献活動への興味が深まった」。現在、鶴見川の美化活動に参加するほか、10年以上暮らす南区では「地域の人とつながりたい」と考えて「さくらボランティアの会」に入会。木の健康状態を見る方法や害虫、病気などの知識をメンバーに伝えている。「人間が心身ともに健康に暮らすためには、自然や食物との関わり方は大切なこと」と真剣な表情で語る。
○…「高校生から夢中だった」という写真の撮影技術は社内でもトップクラス。「風景もポートレートも何でも撮る」という卓越した腕前で、コンテストのグランプリを獲得したこともある。九州の大自然で育った経験から、生物の観察も好きで「妻と一緒にミジンコを観て楽しんでいる」と嬉しそうに微笑む。南区のシンボルである大岡川の桜は「みんなで学んできれいにできたら」。ボランティアの輪を広げていく。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>