高校レスリングの全国大会で3位に輝いた 松本 直毅さん 横浜清陵総合高校3年
笑顔の裏に秘める決意
○…高校生活の2年間で急成長し、昨夏の高校総体120kg級で初めて表彰台に立った。秋の国体でも3位に入り、3月に行われた高校選抜と合わせて、全国3大会連続表彰台の快挙を成し遂げた。それでも「いつまでも3位ではいけない」と喜びよりも悔しさが残っている。「試合中、弱気になってしまうことがある。攻め続ける勇気を持ちたい」と顔を引き締める。
○…生まれも育ちも横浜市。3700gの大きな体で生まれ、幼いころから「カレーライスやラーメンを何杯もおかわりしていた」という食いしん坊だった。4歳上の兄の影響もあり、小学生で柔道を始めると「練習がとにかくきつかった」と振り返る厳しい稽古が実を結び、中学では県大会ベスト16の実力を付ける。中学3年の時、偶然見に行ったレスリングの大会で「素早いタックルが印象的だった」と興味を持つと、教諭の誘いもあって高校では心機一転、レスリング部の門を叩いた。
○…まもなく迎えた”デビュー戦”では、「何も分からないまま負けた」と不完全燃焼。その後は試合の終盤にスタミナが切れ、悔し涙を流すことが多くなる。課題克服のため、坂道ダッシュやインターバル走など、軽量級の選手と同様の走り込みを続けた。「知らないうちに筋力と体力が付いた。練習でタイムが縮まると嬉しくて」と目を細める。
○…家族5人で金沢区に住む。柔道を習う中学3年の弟とは、「競技の話やテレビの話題で盛り上がっている」という優しいお兄ちゃん。両親には、「新潟県で開催された大会にも応援に来てくれた」と感謝する。親しみやすい笑顔がチャームポイントで、「友人は自分を『ゆるキャラ』のように見ているみたい」と恥ずかしそうに微笑む。高校でのレスリングはこれからが集大成。「夏のインターハイ個人種目での全国優勝と団体戦出場を目指したい」。優しい笑顔の裏に強い決意と闘争心を秘める。
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