市立蒔田中学校(木村悦雄校長)の生徒が取り組んだ校内緑化に向けた活動がこのほど、「平成26年度全日本学校関係緑化コンクール・学校環境緑化の部」で第二位の評価にあたる「準特選」に選出された。同校は昨年、神奈川県内の緑化コンクールで金賞を獲得。その活動が全国でも高く評価された。
コンクールは青少年の緑化活動と学校における緑化教育の推進のため、公益社団法人国土緑化推進機構が行うもの。緑化活動を行う小中高校を専門家が審査し、優秀な学校を表彰する。蒔田中は神奈川県の代表として推薦を受け、全日本コンクールにエントリーした。
名物教諭が指導
同校は校内に花を植える「花いっぱい活動」を11年間継続。4年前に南中学校を全日本コンクールの「準特選」に導き「アジサイ先生」の異名を持つ佐々木大輔教諭が指導し、3年前から多品種のアジサイを栽培する。緑化活動を行う「グリーンクラブ」と美化委員の生徒らが育成を進め、3年前は6品種80株だったアジサイは現在、95品種1029株に拡大した。
アジサイは校舎を囲む外柵付近で育てており、生徒が近くを通る住民から「おはよう」「花がきれいだね」と声をかけられることも多い。佐々木教諭は「『あいさつ運動』を進める学校において、(栽培が)地域の方とふれ合うきっかけになっている」と話す。
被災地へ挿し木寄贈
昨年は育てたアジサイを蒔田公園に植樹したほか、東日本大震災の被災地にアジサイを植栽するプロジェクトを行う鎌倉の社会福祉協議会に約800本の挿し木を寄贈した。グリーンクラブの深田裕太君(2年)は「被災地のことを考えるようになった」という。
こうした緑化への取り組みが評価され、昨年11月に「緑化運動・育樹運動学校関係緑化コンクール」で金賞を受賞。今回は全国”第二位”にあたる「準特選」の高い評価を受けた。
5月17日の表彰式に出席した佐々木教諭は「3年間の継続が力となり、身を結んだ」と生徒に感謝した。
グリーンクラブ代表の渡邉妃乃さん(2年)は「全国での表彰は予想していなかった。今年はアジサイを100品種にしたい」と活動の拡大に意欲を見せた。
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