賞状を手にする豊嶋君（家族提供）
市立横浜総合高校（天野真人校長）ボクシング部の豊嶋海優君（２年）が、８月３日まで兵庫県で行われた全国高校総体（インターハイ）でベスト４に入った。
豊嶋君がエントリーした最軽量のピン級（44kg超、46kg以下）には28人が出場。豊嶋君は１回戦で判定勝ちし、２回戦で大阪代表選手にＫＯ勝ちすると勢いに乗った。準々決勝では、持ち前の軽やかなフットワークと素早い攻撃力を発揮。途中、相手の肘が目に当たり、流血するアクシデントに見舞われながら、２対１の判定で競り勝った。
続く準決勝は判定で敗れたものの、１年生で出場した昨年に続く、２年連続での４強入り。
顧問の古澤順子教諭は「去年よりパワーがついた。（準々決勝で）目を切り、試合後は３針縫うことになった中、準決勝もよく頑張った」とねぎらった。
敗北を力に変える
昨年のインターハイ４強入りの後、実力者として知られるようになった豊嶋君は相手選手に研究された。力を発揮できず負けが込んだ時期もあり、上位６人に与えられる今大会への出場枠を争った６月の関東大会でも５位。豊嶋君は、「大会前は不安も大きかった」と胸の内を明かす。
それでも「負けを知ったことで強くなれた」と強気を貫き、優勝を目指した。逆境を乗り越えた銅メダル獲得にも豊嶋君は「優勝できなかったことが悔しい」と満足していない。「秋の国体で優勝し、来年はすべての試合を確実に勝つ」とさらなる飛躍を誓った。
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