南区医師会の会長で地域医療の発展に取り組む 池田 嘉宏さん 浦舟町在勤 60歳
結束力で地域医療発展を
○…約150人の医師が集まる南区医師会の副会長を6年間務め、今年度から会長に就任した。「責任の重さを感じているが、医師会としてやるべきことは変わっていない」と熱い眼差し。高齢化に伴う在宅医療の充実や災害時医療体制の構築など、地域における医師の役割が変化している中「住民の皆さんの要望に応えられる体制作りができてきた。地域に周知させたい」と手応えと展望を語る。
○…小学1年まで北海道で暮らしたが、銀行員だった父は転勤が多く、その後は都内や関西で引越しを繰り返した。友人とは、「一緒に遊ぶようになるとすぐに転校していた」と苦笑する。大学時代はサークル活動でクライミングに挑戦。大きな崖を目指してよく県外に出た。「冬は雪が積もって難易度が上がる。それが面白かった」と”怖いもの知らず”な一面もある。
○…その後は「明確な目標を持ちたかった」と医師を目指して勉学に打ち込んだ。27歳で医師になり、六ツ川のこども医療センターや都内の国立病院などで勤務。脳外科医は人数が少なく「自分がやるしかない」という強い信念を持ちながら手術など、さまざまな現場経験を積み重ねた。「救急車で運ばれた患者さんが手術を終え、歩いて病院を出る姿を見ると嬉しかった」と振り返る。16年前に浦舟町にクリニックを開業。「場所はここ以外考えられなかった」と学生時代から多くの時間を過ごした横浜は愛着ある地元だ。
○…港北区で一緒に暮らす妻とは趣味のゴルフを楽しみ、大好きなワインの資格取得を目指して学校に通うなど、仲が良い。大学で医学を学ぶ娘は、「たまに神経学に関することを質問してくる」と嬉しそうな表情。常に顔を合わせる家族のように、「医師会員同士が親睦を深めることはもちろん、介護事業者など、多職種との連携を深めたい」と意気込む。関係者の絆と結束を強め、地域医療の発展に全力で取り組んでいく。
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